気まぐれIT、科学情報

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半導体を必要としないナノチューブベースのTFETが開発される

  ミシガン技術大学の研究者がナノチューブベースのTFET(トンネル磁界効果トランジスタ)を開発したそうです。使用したのは官能化された窒化ホウ素ナノチューブ(BNNT)で、この側面に沿って量子ドットを均一に散乱。電圧が小さなときはこの隙間によって電流は流れず、電圧が上昇すると電流が流れトランジスタとして機能します。このTFETは半導体を使用しないため、リーク電流や高い電気抵抗により発生する熱を冷却する必要がありません。

参照元Nanotube-Based Tunneling Field Effect Transistor Offers Semiconductor-Free Switching - IEEE Spectrum

グラフェンベースの脳インプラントが損失した感覚機能や運動機能を回復させるかも?

  ケンブリッジグラフェンセンターとトリエステ大学の研究チームはグラフェンを利用した新たなニューロンとの接続プロセスを開発しました。グラフェンは従来のシリコンやタングステンベースのものより電気伝導体として極めて優れており、また生物的適合性もある素材だそうです。ネズミの脳を使った実験においてグラフェンベースの電極はニューロンとよく結びつき、また悪影響を及ぼさず、ニューロンは正常に機能したとのこと。研究チームは彼らの発見が副作用を最小限に抑えつつも非常に感度の高い脳インプラントの開発に繋がることを望んでいます。

参照元Graphene Brain Implants May Help Patients Regain Sensory Functions And Control Motor Disorders : SCIENCE : Tech Times